木部灰汁洗いとは 民家や社寺仏閣などに多く見られる木部の灰汁(あく)=(汚れ、シミ、カビ、日焼け)を除去して木材の持つ本来の美しさを取り戻す為の作業です。
四季折々の気候によってもたらされる雨風や日差しなどにさらされ続けている外部はもちろんのこと、内部の木部も紫外線や日常生活における経年劣化によって汚れが蓄積されていきます。
灰汁洗いによって数年~数十年かけて蓄積された汚れを取り除くことも可能です。また、定期的に手を入れることにより長きにわたり美観を保つことが出来ます。
灰汁洗いは基本的に数種の薬品を用いるため正しい知識と経験がものを言いますが、さらには手をかけない部分とのバランスや調和をとりながら作業を進められるセンスが問われます。
時には薬品を使用せず、水洗いだけで丹念にあくを取り除いていく事さえあります。
必要な部分に必要な事だけ手を入れてあげる事が大切なのです。